2月ブログ

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少し間が空いてしまいました!もう2月になってしまいました。院長は生きています!

私事ではございますが、最近大叔母(祖母の妹)が逝去しました。89歳の大往生だったため、葬儀は終始和やかな雰囲気でありました。直前までというか当日まで一人暮らしを満喫していたようで、いわゆる「ピンピンコロリ」の理想形であったと思います。

冒頭から縁起でもない話をしたのですが、今回は“死生観”について医者の立場からの(あくまでも個人的な)意見を書きたいと思います。

まず、非医療従事者であられる方々が、頭の中では知っていても“理解している”とは言いづらい常識があります。それは、「人は全員死ぬ」ということです。

医師として、数多くの死の場面に立ち会ってきたので、その道のプロと言っても過言ではない私が特に思うのは、「人は死ぬ」ということを理解できていない、もしくは理解することを拒みタブー扱いしている人、本人や家族がとても多いということです。

平均寿命は85歳程度。つまり、「85歳には死ぬ予定」を組んで、スケジュール帳に書き入れておくべきなのです。

実際大叔母が亡くなった時、自宅で亡くなっていたため警察が介入し、近しい親戚は警察による取り調べが長く続きました。また、キャッシュカードが1枚行方不明になっていたため、それもかなり問題になり、第一発見者である伯父(大叔母からみた甥)があらぬ疑いをかけられかねない、という状況になりました。

また、私が医者であり、祖母や大叔母には「死んだ時に誰が葬儀屋とかの段取りしてくれるんか、住んでる家はどうするつもりなんかとか決めときや!」と口を酸っぱくして言っていたこともあり、喪主の決定やその辺の手続きを誰がするかでモメることはありませんでした。

このように、親など自分のすぐ近くの親戚が亡くなると、あえて言葉を選ばずに言えば「非常にめんどくさい後片付け」がたくさんあります。

もっと言えば、遺産相続など、ドラマの中の話のように思えますが、本当にモメる時はモメると思います。負の財産、なんてものもあるので…。

何を言いたいかと言えば、早い段階でその辺のことを話し合っておくことがとても大切だということです。持っている口座の通帳やキャッシュカード、口座やスマホの暗証番号など、いざという時に家族がパッとわかるようにしておかないと、めちゃくちゃえらいことになります。

“早い段階”と書きましたが、具体的にいつだと思いますか?

日本人は死を忌み嫌う風潮があります。そして、親にそんな話をすると「縁起でもない」と一蹴されてしまうこともあると思います。

私は、還暦60歳の時点で考えておくべきだと思います。

「いくらなんでも早すぎるやろw」と思われたかもしれません。しかし、その「早すぎる」というのを逃げの口実にしてズルズルと、あっという間に親は80歳になります。その頃にはまともに論理的な話ができるとは限りませんし、絶対に歳をとったことで「まだ死ぬ気ないのにそんな話をするな!」とキレる人も増えるでしょう。私も90歳こえた患者さんにそのような文言でにキレられたことがあります…

僕らの言葉で「ACP」というものがあります。いわゆる「死ぬ時についての家族会議」です。
小籔さんのポスターが話題となりました。
不謹慎だなどという声であのポスターは泡に消えてしまいましたが、あれは非常に重要なことです。

少し言い方は厳しくなりますが、「人は必ず死ぬ」ということを経験として知っている医者からすれば、「不謹慎」「縁起でもない」は“死”を直視することから逃げている言い訳でしかありません。

実際救急当直をしていて搬送されてきた85歳を超えた人の家族に今後どうするつもりなのか尋ねると「そんな話をしたことないからわからない」と言われることも多かったです。

“その時”は必ずやってきます。
しかも、突然にです。

たまたまこの文章を読んだあなたの親が還暦を迎えているとしたら、今すぐ話し合うことをオススメします。

私は、80歳を超えている患者さんが当院に来られた時は、大きなお世話だと思いながら「何歳まで生きるつもりですか」「倒れた時に誰がめんどうを見てくれる予定ですか」と尋ねることにしています。それが私の仕事なので。実際明日の話かもしれません。

医者の仕事は、触れたくないデリケートでセンシティブな話にズカズカと土足で踏み込んでいく仕事です。
そんな話を避けて有耶無耶にニコニコしているわけにはいかないのです。

何度も書きますが、人は必ず死にます。
普段触れることのない人間の死。
イメージしにくかったり避けたくなるのはわかりますが、絶対に、絶対に避けられません。

残された人が後悔しないように、早すぎる段階での計画立てをオススメします。

話は変わりますが、「正反対な君と僕」というアニメは、漫画1巻出た時から追ってたとても良いアニメなので、オススメしておきます!!
昨今珍しく「まんがまんがした表現」が多様されており、ストーリーだけでなく演出も面白いです。子供に読ませる漫画のトップ5に入ります。1位は「暗殺教室」です。

内容のギャップで耳キーーンなるわ!!という後藤の言葉を借りて締めます。

では、また!

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